画像は箔加工で仕上げたものです。
この箔加工ですが、今ではいろいろなものに使われてます。
お菓子のパッケージから雑誌の表紙など。
もうあらゆるところで見ることができます。
この箔加工、使い方次第でイメージが大きく変わります。
あまり派手に使いすぎるとケバケバしい感じになります。
ちょっと抑制すると上品に仕上がります。これはファッションと同じかもしれません。
ファッション関連の方、違ってたらすみません!^^;
ところで、うちでは、完成度に少し変人的な考えを持ってます。
先ほどあらゆるものに箔は使われていることを書きましたが、
当然、とってもキレイな仕上がりです。当たり前ですよね。キレイに仕上げるって。
箔の少しの欠けもない仕上がりです。ファッション雑誌のタイトルが剥げてたらガッカリですよね。
と言うか、そんなことを考えもしないほど、完璧です。まったくの隙もない完全な仕上がりです。
もちろん、カーサブルーでも加工してますし、企業さんからのご依頼の時は、
キレイに箔仕上げをしてます。欠けが出れば破棄です。
ただ、好みを言うと、これは、用紙から、活版印刷から、うちの商品のすべてに言えるのですが
完璧さが好きでないんです。あのロボットが作ったような感じ。
例えば、活版印刷でも言えますが
活版印刷という技術にこだわりすぎると、
文字がキレイに印刷された。。とか
絵柄の凹みがキレイに表現された。。とか
凹みが深く加工された。。とか
文字のエッジが完璧だ。。とか
ついつい技術面に目が行きがちです。
でも、いつも思うのは、印刷が活版印刷であれ、箔押し加工であれ、デジタル印刷であれ、それは関係なく
カーサブルーが考えているイメージで仕上げられれば最高にいいなと思っています。
言い方を変えると、
箔押しがキレイである必要はないと思います。
欠けがあったり、少し定着が悪くて剥げてたりしても
紙の雰囲気とぴったり合って、全体として「いい感じ」になれば、それがいちばんいいと思います。
この画像の箔は、実際に見てみると、結構剥げた感じになってます。
全体として、キラキラした感じではなく、キラキラしたところ、そうでないところがあるという感じです。
以前からそれを目指していたのですが
偶然、うちで作っている手漉きコットンペーパーで加工したところ
イメージにぴったりのものが出来上がりました。それがこの画像です。
偶然の産物ですが、私は大好きです。