縁をちぎったような紙(耳のついた)。それは、ハンドメイドコットンペーパー(手漉きコットンペーパー)です。
結婚式の招待状をそろそろ用意しないと。。
ということで、
例えば「wedding invitation」と
検索する方もおいでになるかと思います。
すると海外の招待状がたくさん
画面にでてきます。
その中に紙の縁をちぎったような形状のもの
(耳がついているもの)
紙縁がボケボケとした感じの紙を使って
制作している招待状をよく見かけませんか?
あの紙は、何ていう紙?なんでしょうか?
あの紙は、ざっくりとした言い方をすると
「ハンドメイドペーパー」
「ハンドメイドコットンペーパー」
「手漉き紙」「手漉きペーパー」などと言います。
そのまんまです。「手作りの紙」です。
決して紙の縁を指でブチッブチッと
ちぎってるわけではありません。
職人さんが苦労して一枚一枚紙を漉いて作ってます。
するとあのような耳がついた紙になります。
たまになのですが、
紙の縁をちぎってつくってると勘違いされている
方もおいでますが、
決してちぎっているわけではないです。
ハンドメイドコットンペーパーと似せたような紙がある
誤解されている方もおいでかもしれないので
ここはきちんとお伝えしておかないと
いけません。
実は、最近、日本では
この「ハンドメイドペーパー」と
似たような形状の招待状や
当日アイテムなどを
見かけることがあります。
写真で見ると、一瞬「あ!手漉きの紙だ!」
「おっ!ハンドメイドペーパーだ!」と
思ってしまいます。
でもたまに拡大画像などついてると
そうではないことがよくわかります。
紙の縁を指でちぎって
耳がついているように似せているんです。
これっていいのかな?と思って
商品説明を見ると
「ハンドメイドペーパー」とか
「手漉き紙」などとは書いておらず
ちゃんと「紙の縁をちぎったような形」
と明記してあるので
説明に全く嘘はありません。
その招待状を
「紙縁をちぎった形状のものであって
手漉きのものではない」と
ちゃんと認識した上でご購入されるのでしたら
全く問題ありませんが
もしも、その紙を「手漉き紙」
「ハンドメイドペーパー」の商品と
勘違いされてご購入されているのでしたら
それはとても残念なことだと思います。
想像してみてください。
「手漉き紙」
「ハンドメイドペーパー」と信じて
ゲストの方へお送りしたのに
受け取られたみなさんが
「紙の縁をちぎった紙」と
思われたのだとしたら。。。
少し複雑な気持ちになります。
勘違いされたお二人は
実際の「手漉き紙」
「ハンドメイドペーパー」を
これまでにご覧になったことは
無いと思いますので
この紙縁を指でちぎった形状の紙を
本物の「手漉き紙」
「ハンドメイドペーパー」だと
信じてしまっても仕方ありません。
本当の「手漉き紙」と比べてみると、
全く違うものとわかります。
紙の表面の質感も全然違いますし
紙縁の形状も全く違います。
価格でいえば
紙縁を指でちぎった形状の商品価格をみると
とても安価になってますが
そのような安価では
「手漉き紙」「ハンドメイドペーパー」は
絶対に作れません。
そこをチェックされても
いいかもしれません。
本物のハンドメイドペーパー、本物の手漉きペーパーって?
では、「紙の縁をちぎったような形」ではなく
ちゃんと手漉き作業をしてつくっている紙は
どんなものなのでしょうか?
海外では、原材料はコットン(綿)や
パルプなどが多いです。
コットンなどいろいろな素材が混在する紙も
とても多いです。
最近では環境に配慮するために、
素材にこだわらずリサイクルペーパーとして
製造しているところも多いです。
ちなみに、コットン配合のものは、
ハンドメイドコットンペーパーと言います。
これらの紙は
職人さんが一枚一枚、水桶から紙の素を
木枠を使ってすくいあげて作っています。
この作業を日本では手漉き(てすき)と
言います。
自然に紙縁にボケボケとした耳がついてしまいます。
この耳はどうしてもついてしまいます。
イメージはたい焼きです。
型に生地を流し込みますよね。
焼き上がってくると、型からはみ出た生地が
パリッと香ばしくたい焼き本体の縁に
くっついてます。
この原理と同じです。
習字の和紙は、あの耳をカットして、
紙縁をきれいにして出来上がります。
紙の大きさは
その紙の素を流し込む木枠の大きさで
決まります。
何度もたい焼きを例にとってしまい
申し訳ございませんが
たい焼きの型も
もしも小さい型をつくれば
小さなたい焼きが出来上がります。
こんなイメージです。
手漉きの紙といっても
実は、本当の手漉きの紙と
機械漉きの紙と二つの作り方があります。
この違いですが
水桶から木枠で紙の素をすくう際に
手ですくうのか、機械がすくうのか
その違いとなります。
機械漉きの紙だとしても
一つ一つ説明するのは大変なので、
ひとくくりに「手漉き紙」と
明記している場合があります。
機械漉きの場合は
どちらかということ
耳のつき方が小さくて均等でス。
また、耳のつき方がとてもきれいです。
紙の厚さも紙の天地左右どこも均等ですし
またそれぞれの紙の厚さも均等です。
表面の仕上がりもきれいで平滑性があり
紙の形状も全く均等です。
逆に手漉きの場合は
もっとばらつきがでます
なんだかややこしいですね
どちらにしましても
わたしは、
均等でスキのないきれいな紙よりも
少しくらい形がいびつでも
本当に手で一枚一枚手で漉いた紙、
表情豊かであたたかい紙が大好きです。
愛らしい紙たち!
こんな海外の手漉きの紙
表情豊かなハンドメイドペーパーたちが、
繰り返しになりますが
わたしは、大好きです!!もうたまりません!!
なにがいいのかというと、このざっくりとした感じ。
きれいすぎない感じ。
下手をすると「ふにゃふにゃ」って
歪んでしまっている。。
あれ?これはゴミが入ってる?
ということも。。よくあります。
でも、人が作った!というこのあたたかみが
たまらないんです。
青い目をしたお腹の出たテキト~な
おやじさん(わたしの変な妄想)が
いい加減な緊張感とちょうど良い塩梅で
紙を漉いている感じが好きなんです。
(いえいえもちろん真剣に漉いているはずです。
すみません)
机の上にずっと置いておきたい。
眺めていたい。
そんな愛らしい紙が大好きです!
ハン
ドメイドコットンペーパーと手漉き和紙の違い。カーサブルーの目指す紙。
日本でももちろん手漉きで紙を
つくっているところが多いです。
なにしろ世界に冠たる和紙の国です。
日本の誇りです!!
欧米の紙と決定的に違うのは原材料です。
原材料としては
楮、雁皮、みつまた などを使用します。
よって、紙の雰囲気は当然「和」となります。
そんな和紙に欧風デザインを印刷すると、
なんとなく ちぐはぐ感がでてしまいます。
変な言い方をすると、
ほうれんそうのおひたしにトマトソースを
ドバドバかける。。みたいな感じ。
(それが好きな方もいるかもしれませんが)
しかも日本人の几帳面な性格からか、
とても美しくきれいな仕上がりになります。
少しの歪みも絶対に許しませんよ!
といった日本の職人さんの強面のお顔が見え
隠れします。
どちらが好きか?となると
断然、欧風の少し緊張感が足りないけど
人の顔が見える、個性が強い、あたたかみのある
ハンドメイドペーパー推しとなります。
そんな紙つくりをいつも目指しています
カーサブルーオリジナルペーパー
わたしが若い頃、某有名産地の和紙職人さんに
コットンを使って紙を漉いてもらっていたことがあります。
やはりとても素晴らしい紙に仕上がりました。
ただ、わたしの好きな海外の紙と比べると
贅沢なことですが、なんとなく物足りなさがありました。
機械がつくったようにパーフェクトなんです。
職人さんの生真面目さがあらわれた
寸分の狂いもない紙でした。
あまりにも完璧すぎるんです。
表面も平滑性があり、とても美しい仕上がりでした。
もう少しスキがあってもいいと思いましたが、
職人さんに手を抜いて、、
と言っているようなものです。
そんなことは言えるわけもありません。
もっとあたたかい風合いのある、
作り手の顔のみえる紙をつくれないものかな?と
いつも思っていました。
そこで、おもいきって自分で紙漉きをはじめてみました。
もちろん簡単ではありません。
いろいろな方に相談し、教えてもらいながらでしたが、
なによりも欧州と日本では、基本的に自然環境が違うため、
コットンペーパーの仕上がりがどうしてもうまくいきません。
きれいに仕上がり過ぎたり、
粗くなりすぎたり。。
うまくいっても乾燥のところで
つまづいたり、、と
何度も挫折を繰り返し、
試行錯誤しながらの毎日でしたが、
あれからとても長い年月が過ぎ、
今では自分が好きな風合いの紙を使って
その紙に印刷できることが、
なによりもうれしいです。
カーサブルーオリジナルペーパーの特徴
カーサブルーのオリジナルペーパーは
漉いては重ね、漉いては重ね、、、
を繰り返していくのですが
重ねるとき、紙と紙の間にファブリック布を挟んで
いきます。紙、布、紙、布の繰り返しです。
なので、うっすらと布地の柄が紙に残ります。
また、紙を乾燥させるときは木板にのせます。
和紙でも天日で乾燥させるときは
このようにします。
よって、紙の裏面は木板の面となりますが
木目跡がうっすらとつきます。
紙縁の耳は、気になる時は
ご自身で取っていただければOKですし
耳を小さく漉くこともできますので
ご希望がありましたらご遠慮無くどうぞ。
また紙の厚さについて、もしご希望があれば
その通りにいたします。
サイズは二つ折りの重厚感があるとベストです。
ヨーロッパはじめ海外では基本的に
二つ折りでは招待状は作りません。
その必要がないからです。
一枚物のハガキサイズの用紙の表面に
挙式の日取りから時間まですべて網羅して
印刷してしまいます。
なので、ハンドメイドペーパー1枚だけで
済んでしまいます。
ところが同じものを輸入して日本で
使おうとすると少しやっかいです。
もう1枚、挨拶や日取りを書いたご案内を
付け足すか、あるいは裏面にご挨拶などを
印刷する必要がでてきます。
もちろん、海外のように
ハンドメイドペーパーの表面に全て日取りを
印刷することも可能ですが、
その場合は
ゲストのみなさんがわかりやすいように
日本語で印刷する必要があります。
そうすると
表面のデザインは和洋折衷的なイメージ
となり、ご希望の仕上がりイメージと
違うものとなってしまいます。
ですので
輸入したハガキサイズのハンドメイド
ペーパーを使用する場合は、
お日取りなどを記載した中紙を一枚追加し
ハンドメイドペーパーと中紙の2枚を
重ねるなどして紐類やリボンで
結わえることになります。
もちろんこれでもOKですが
日本で制作する場合は
二つ折りのハンドメイドペーパーを
使用することが理想です。
厚めの二つ折りのハンドメイドペーパーで
お日取りなどを記載した大切な中紙を
挟み込む 包み込むという格式も
大切な要素です。
重ねて言えば
ハガキサイズ一枚物と比べて
ボリューム感が全然違ってきます。
ハガキサイズ一枚物で済ませてしまうと
手に持ったときの重厚感が
物足りなく感じてしまう方も多いようです。
もちろん、それはあくまでも理想であって
一枚ものでも問題ありませんし
カーサブルーでも
ご予算にあわせてハガキサイズ一枚物で
仕上げることもございます。
カーサブルーのオ
リジナルハンドメイドペーパーは様々なサイズがある
カーサブルーでは
いろいろなサイズで紙をつくっています。
●名刺サイズ
ネームカードなどに使用します
●ハガキサイズより少し大きめのサイズ
海外のハンドメイドペーパーような
一枚物のサイズです
使い勝手の良いサイズで
カーサブルーでは
既成デザイン制作の際に使用しております
招待状として使う場合は
上記でも書きましたが
ご挨拶とお日取りの中紙を
このはがきサイズのハンドメイドペーパーと
重ねて紐やリボンで結わえます
また、二つ折りの席札や
テーブルカードとして使用される新郎新婦さまも
おいでます。
●ハガキの倍の大きさの二つ折りサイズ
上記のはがきサイズの倍の大きさです
招待状として使用する場合は
二つ折りにして使います。
ハガキサイズの一枚物と比べると
さらに格式と重厚感がでます
ご挨拶とお日取りの中紙は
この二つ折りのハンドメイドペーパーに
挟んだりします。
その他
席次表やプロフィールブックのカバーとして
使用する場合がとても多いです。
挙式当日のテーブルセッティングとして
テーブルのお皿の上に
ネームカードを添えて
設置する方も多いです。
また
誓約書に使う新郎新婦さまも多いです
●ロングサイズ(100×210mmほど)
このサイズは断然メニューに使う方が多いです。
メニューサイズとしては
ぴったりです。
その他
席次表やプロフィールとして使用する場合も
あります。
使い方は、この一枚のハンドメイドペーパーの裏に
席次やプロフィールを記載した
蛇腹折りの用紙を合紙します。
こちらもテーブルに設置すると
とてもナチュラルな雰囲気に仕上がります
●大判サイズ(300×150mmほど)
カーサブルーオリジナルハンドメイドペーパー
としては一番大きいサイズです
招待用として使用する場合は
巻三つ折りとなります。
イメージしにくいかもしれませんが
ご挨拶とお日取りの中紙を
この紙でくるっと巻くイメージです
とても個性的な仕上がりになります
そのほか
席次やプロフィールブックに使用します
二つに折ったサイズは
150×150mmの正方形となります
少し大きめのブックを制作したい場合に
使用します
お二人のご希望の仕様にあわせて
上手に使い分けて下さい。
カーサブルーのオリジナルハンドメイドペーパーは様々な色がある
カーサブルのハンドメイドペーパーは
全部で7色ご用意しております。
(只今増色中)
●ナチュラル
オフホワイトの落ち着いた色です
どんな封筒やどんな場面にも合います。
とても人気があります
活版印刷のインキも選びません!
●ピュアホワイト
クールで上品な仕上がりとなります。
とても人気があります
箔押しをすると
なんともいえない美しさになります
●グレー淡
表紙の加工は
ホワイト箔を施すととても素敵です
●グレー濃
濃いめのグレーなので
表紙の加工は
ホワイト箔を施すと
さらに引き立ちとても素敵です
ゴールド箔も素敵です
●テラコッタ
なんともいえない
ほのかな陶器の色。
表紙の加工は
ホワイト箔を施すと
さらに引き立ちとても素敵です
ゴールド箔も素敵です
活版インキで加工すると
落ち着いた色合いになります
●モスグリーン
ナチュラルな雰囲気の会場に
とっても合います
●シェルブルー
さわやかな季節
さわやかな雰囲気の会場に
とっても合います
画像を添付しましたが
このようにいろいろな色があります。
黒ブラックは特色で
ご注文をちょうだいしてからの制作です
以上、とっても長くなりましたが
少しでもハンドメイドペーパーのことが
ご理解いただけますと
ありがたいです。
ハンドメイドペーパーであれ
そうでない紙であれ
一生に一度使うものとして
納得の行くもので作りたいものですね。